ゲームの配信者タイアップ事例23選|VTuber・YouTuber起用の型
更新日:9月23日

配信者とのタイアップは「実況してもらう」だけではありません。Game Marketing Archive の事例を見ると、何人を起用するか、視聴者に何を渡すか、単発か継続かによって設計が分かれています。ここでは実際に行われた20の事例を型ごとに整理しました。

1. 大人数リレー型 ── まとめて起用し露出を一点に集める
同じ事務所やグループから多数のメンバーを起用し、期間内に集中して配信させる形式です。個々のファン層が重なりつつ広がります。

15名が毎日実況。1週間を通した企画として設計
【アークナイツ:エンドフィールド】にじさんじ17名によるリレーPR配信を実施。衣装タイアップも
リリース前に17名がリレー配信。衣装タイアップも併走
【幻塔】にじさんじ配信リレー企画「暴走キング編」と「鬼ごっこ編」
企画名を付けた2本立てで、配信内容そのものを設計した
【最強でんでん】最強でんでん x お笑い芸人15組「最強お笑い芸人コレクション」
配信者ではなくお笑い芸人15組を起用した変則例
【遊戯王マスターデュエル】にじさんじ祭2025、4回目となる恒例開催
24名参加の恒例祭。4回目開催でVTuberファンへ一斉リーチする定番イベントに
【プロ野球スピリッツ】にじさんじ×ホロライブ、2大事務所史上初の共催リアルイベント
2大VTuber事務所が球場で史上初の共催、監督・チェアマン職も用意し運営側に巻き込む
2. 視聴者還元型 ── 見た人に何かを渡す
配信を見ること自体に報酬を設ける形式です。視聴数が直接的な成果指標になります。

【勝利の女神:NIKKE】YouTuberタイアップでクリエイター別のシリアルコードを配布
配信者ごとに別コードを配り、誰経由の流入かを見分けられる
【勝利の女神:NIKKE】Twitch Dropsキャンペーン
Twitchの公式機能で、視聴時間に応じてアイテムを自動配布
生配信内でギフトコードを発表し、視聴のリアルタイム性を作った
投稿する側と見る側の両方を対象にした
3. 実況者育成・公認型 ── 継続的な関係を作る
単発の依頼ではなく、実況者を育てたり公認したりする枠組みそのものを施策にした事例です。

実況者志望のユーザーを段階的に育てるプログラム
【DEAD BY DAYLIGHT モバイル】初代公認実況者動画投稿イベント
リリース前に「公認実況者」の座を懸けた投稿イベントを開催
リリース記念として動画投稿を募り、盛り上げの担い手を増やした
SNS活動を支援し、先行情報やキャラ設計への関与まで用意
4. 大会・対抗戦型 ── 配信者同士を競わせる
配信者を集めて競技形式のイベントを開く形です。配信が同時多発的に発生します。

ゲームの競技性と配信者の企画力が噛み合った例
【ポーカーチェイス】にじさんじ ポーカー大会 NIJISANJI NEW YEAR CUP OF POKER
47名が参加する大規模大会を年始に設定
優勝者のゲーム内実装を賞品にし、配信者側の動機を強めた
アイドル・コスプレイヤー・ゴルファーなど職種横断で対抗戦を継続
【VALORANT】Riot Games公式協賛、VTuber最協決定戦に40名参加
事務所横断40名の大会にパブリッシャーが公式協賛する、逆方向の協業モデル
5. タレント・著名人起用型
配信者に限らず、知名度のある人物を起用した事例です。

【ラグナドール】YouTuberのヒカルさんらネクステメンバーが初めて出演するTVCMを展開
配信者をCMに起用し、テレビとネットの両方に露出
【ゆる~いゲゲゲの鬼太郎 妖怪ドタバタ大戦争】ヒカキン×ゆるゲゲ 妖気を感じるコラボ開催!
本人をモチーフにしたキャラクターをゲーム内に実装
【Garena Free Fire】Free Fire × BTSコラボ
世界的アーティストがスキンのデザインとアクション考案に関与
【めっちゃカメレオン】HIKAKINさんとコラボ、専用マップ追加
個人開発者が国内最大級のYouTuberとコラボ、マップを「博物館」として作り込んだ
ゲーム実況タイアップ 5つの戦略タイプ
ここまでの事例は、施策の形(リレー・還元・育成・大会・著名人)で分けました。実際にタイアップを企画するときは、それに加えて「何のために、どのくらいの期間続けるか」で戦略を選ぶ必要があります。運営元のnote記事では、ゲーム実況タイアップを次の5つの戦略タイプに整理しています。

選ぶときの目安は、リリースや大型キャンペーンで一気に認知を取りたいなら1・2、運営を続けながら新規と既存の両方を伸ばしたいなら3、既存ユーザーの熱量を保ちたいなら4・5です。特に2の大型配信番組は、出演の必然性(キャスティング)、出演者と視聴者にわかりやすいゲーム性、出演者を応援したくなる仕掛け、単発で終わらせないストーリーの4点がそろうかどうかで成否が分かれます。
データで見るゲーム実況タイアップ(2022年)
YouTubeのゲーム実況動画は、2022年に約275万本が投稿された(登録者1,000人以上のチャンネル)。
タイアップ動画は約1万本で前年並み。ライブ配信のタイアップが、初めて本数でアーカイブ動画を上回った。
タイアップ動画の平均再生数は2017〜18年の水準から半減した一方、ライブ配信の平均再生数は伸びている。
ショート動画のタイアップも2022年に289本が公開され、新しい選択肢になりつつある。
※数値は2023年3月公開のnote記事の分析による。
→ 詳しくはnote「マーケター必見!ゲーム実況タイアップを成功させるために知っておきたい5つの戦略タイプ」
VTuber案件を成功させる条件
同じ配信者タイアップでも、YouTuberとVTuberでは数字の作られ方が違います。VTuberとのコラボで『ポーカーチェイス』をサービス終了寸前から売上ランキング8位まで押し上げたTheSwampmanの横田雄士氏は、案件を組む前の見極めを最も重視しています。

VTuberはファンが基本的にすべての配信を見るため、数字のブレは小さい一方、本人が題材を好きになれない企画はそのまま数字に表れます。横田氏は無理な企画で同時接続が5,000人から1,000人以下に落ちた例を挙げ、好きになれる要素が見つからなければ「やらないほうが良い」と提案するといいます。
まとめ
配信者タイアップは、起用人数を増やせば露出は伸びますが、1人あたりの熱量は下がります。逆に少人数で長く組めば作品理解の深い配信になります。視聴者への還元をシリアルコードにするか、視聴時間そのものを報酬対象にするかでも、狙える効果は変わります。単発の実況依頼で終わらせず、どの型が自社の目的に合うかを見比べてください。
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